神奈川県平塚市追分9-11

TEL 0463-32-1950
pharmaceutics

薬剤科

ご挨拶

薬剤科は現在24名の薬剤師が在籍し、当院が進めているチーム医療の一員としてその専門性を活かしながら様々な業務を行っています。
その一部を紹介すると、患者さんの健康回復を目標とした安全かつ適正な薬物療法が提供できる様、服薬指導、医師への処方提案等を通して積極的に関与しています。
また、近年使用されている医薬品は効果が高い反面、使用方法、管理方法等を誤るとかえって逆効果が生じてしまう事があります。
これらの防止対策として、医療スタッフへの医薬品情報の提供、ミニレクチャーの開催等、医薬品に係る医療安全においても薬剤科はトップリーダーたる組織として積極的に活動しています。
更に、急性期病院における医薬品適正管理は重要な業務となっています。外来、病棟、手術室への医薬品の安定供給の他、新規採用薬や削除薬の選定、医薬品購入費削減のための後発医薬品、バイオシミラーへの切替え等、医薬品管理についても中心的な役割を担っています。
この様に業務は多岐にわたりますが、地域の皆様から信頼を得られるよう、日々努力してまいります。お薬に関してご不明な点がありましたら遠慮なくお申し出ください。

どうぞよろしくお願い致します。

薬剤部長 藤本忠行

2024年度薬剤科目標

  1. 薬物療法における患者さんの医薬品安全管理に努めます。(医療安全の推進)
  2. 医薬品の品質・有効性・安全性に対する薬剤の適正使用に努めます。(適正使用の推進)
  3. チーム医療の一員として薬剤師力を最大限発揮します。(チーム医療の推進)
  4. 高い知識と技能を習得するために自己研鑽に努めます。(生涯学習の推進)
  5. 病院の運営に一丸となって貢献します。(病院経営への貢献)
  6. 地域の薬剤師と連携を図り患者さんの利益向上に努めます。(地域連携の推進)

薬剤科スタッフ紹介

薬剤師定員24名

主な出身大学 五十音順

北里大学、慶應義塾大学、昭和大学、昭和薬科大学、帝京大学、帝京平成大学、東京薬科大学、日本大学、北陸大学、星薬科大学、明治薬科大学、横浜薬科大学

SPD業務スタッフ数名(委託)

SPD:病院内の医薬品管理をサポートする業務。

処方箋枚数(月平均)

入院処方 3994枚
院外処方発行率 約95%
(院内外来処方:レブラミドなど特別な管理が必要なお薬/検査薬/夜間・救急等)

資格・認定

日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師
日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師
日本病院薬剤師会 緩和薬物療法認定薬剤師
日本緩和医療薬学会 麻薬教育認定薬剤師
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師
日本臨床救急医学会 救急認定薬剤師
日本麻酔科学会 周術期管理チーム認定薬剤師
日本薬剤師研修センター認定薬剤師
認定実務実習指導薬剤師
腎臓病療養指導士
糖尿病療養指導士
栄養サポートチーム担当者研修 修了
PEACEプログラム 緩和ケア研修会 終了
公認スポーツファーマシスト  等

業務紹介

内服・外用薬調剤業務

院内の薬局では主に、入院患者さんに処方されたお薬を調剤します。医師が入力した処方箋は処方オーダリングシステムによって薬剤科で発行されます。薬剤師は処方箋に記載されているお薬の用法用量・年齢・体重・検査データ等患者さんに合わせた処方内容かどうかや、他のお薬との相互作用等を確認し、安全で適切な調剤を心掛けています。

また当院では2020年3月より錠剤ピッカーを導入し、薬剤師業務の効率化を図っています。

注射薬調剤

内服・外用薬同様、注射薬の処方箋も処方オーダリングシステムによって薬剤科で発行されます。入院患者さんの注射薬が適正に処方されているかどうか、薬剤科の部門システムも活用して内服薬との相互作用や投与経路、投与速度、配合変化等を確認しながら患者さんごとに注射薬を取り揃えています。
アンプル・バイアルの取り揃えはアンプルピッカーを導入しています。

化学療法業務

化学療法の点滴治療を受ける外来・入院患者さんの全てのお薬を薬剤科で調製しています。プロトコールに基づいて適切に治療が進められるように、患者さんごとにレジメンを確認します。
抗がん剤は取扱いに注意が必要なため、安全キャビネット内で調製しています。複数の薬剤師がかかわり安全にお薬を提供できるようにつとめています。
また、外来化学療法で来院された患者さんに対して薬剤師がお薬の説明を行い、副作用の様子を確認します。薬用量の調整やお薬の追加等、必要に応じて医師に処方を提案しています。

無菌調製(高カロリー輸液混注)業務

病気の状態によっては必要な栄養素を点滴で投与することがあります。
その点滴のなかでもTPN(中心静脈栄養)は栄養素を多く含み、他の薬剤の調製と比べ細菌汚染のリスクが高くなります。
そのためTPNの調製は薬剤師がクリーンベンチ内で無菌的に行います。

医薬品情報室

日々更新される医薬品に関する情報を収集・評価し、安全で適切な薬物治療につながる情報を迅速に提供しています。
医師・看護師や他の職種への情報提供や問い合わせ対応はもちろん、病棟担当の薬剤師とも連携し、医薬品の適正使用・安全使用につとめています。

病棟薬剤業務

全ての病棟に薬剤師を配置し、持参薬の確認・患者さんや家族へのお薬の説明・効果と副作用の確認などを行い、時には医師へ処方提案するなど、患者さんのより良い薬物治療へつながるよう業務を担っています。
また、病棟カンファレンスに参加するなどチーム医療の一員としての責任を果たしています。

入退院支援業務

入退院支援窓口において、入院予定の患者さんの普段飲んでいるお薬・副作用歴・事前に休薬すべきお薬等をチェックして患者さんへ説明、スタッフ間で情報共有することで安全な医療につなげます。薬剤師は他の業務と兼任で配置しています。

手術室業務

術前に休薬が必要な薬剤の確認・術中使用する薬剤のセット・術後の薬剤確認・術後回診等、安全で円滑に手術がすすむよう周術期の薬剤管理を行っています。

チーム医療について

様々なチームの一員として薬学的にサポートをしています。

  • 緩和ケアチーム
  • ICT
  • 糖尿病チーム
  • 栄養サポートチーム
  • 心臓リハビリチーム
  • 褥瘡対策チーム

など

治験管理室

新しく開発される医薬品の治験実施のサポートを行うために、治験管理室には専門スタッフが常駐し、治験事務局業務、治験審査委員会事務局業務、治験コーディネーター業務を行っています。

新人教育

薬剤科独自の新人研修カリキュラムを作成し、自己評価表や評価表をもとに目標の達成度を確認しながら薬剤業務を習得できるようにしています。

4月
  • 調剤業務、病棟業務、医療安全、チーム医療等の基礎知識の習得
5月
  • 調剤業務全般の習得(翌週より調剤印の押印可)
  • IVH意義·目的の理解とミキシング手技習得
6月
  • 注射薬調剤業務の導入
7月
  • 化学療法ミキシングの注意点と手技習得
8月
  • 土日業務の習得(8月中に土日出勤練習)
  • 注射セット業務全般の習得
9月
  • 調剤·注射·問い合わせ業務の振り返り(当直練習開始)
10月
  • 当直開始
  • 調剤鑑查開始
11月
  • 化学療法レジメンチェック開始
12月
  • 休日業務習得(休日出勤開始)
1月
  • 注射鑑査の開始
2月
3月
  • 病棟業務、入院支援業務導入

薬学実務実習

当院は薬学部の実務実習の受け入れ施設です。毎年薬学部の五年生を対象に薬剤師の指導・監督のもと、薬学生が実習を行っております。院内で実務実習を行っている実習生を見かけたら、ぜひ暖かいお気持ちで見守っていただけると幸いです。皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

研修会・勉強会

薬薬連携(平塚中郡薬剤師会)及び病診連携(関連病院)を通じ、医薬品適正使用について情報交換や症例検討等を行い、地域医療との連携を図っています。また、院内勉強会や看護師研修、市民向け公開講座等にも薬剤師が講師として参加しています。

外来受診・入院予定の患者さんへ

院外処方せんには期限があります。処方日を含めた4日以内に、お近くまたは、かかりつけの薬局へお持ち下さい。処方せんは全国どちらの薬局でも応需できます。尚、当院の院内薬局窓口では外来の院外処方せんの受付・院外薬局へのFAX送信を行っておりませんのでご了承ください。また、当院では入院患者様の持参薬の確認を実施しています。入院後から新たに始まるお薬との飲み合わせや、重複投与による副作用の発生などを未然に防ぐため入院時に確認させていただいています。常用薬、お薬手帳がある方は入院時にご持参ください。

ジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用について

詳細は下記をご覧ください。

医療関係者の方へ

保険薬局のみなさまへ

  1. 平塚共済病院院外処方箋疑義照会簡素化プロトコールver.2
  2. 疑義照会連絡票(様式1)
    疑義照会連絡票(様式1) 入力可能形式(Word版)
  3. 薬剤情報提供書(トレーシングレポート)
    当院登録のがん化学療法レジメンは、こちらをご覧ください。
  4. 在宅(居宅)患者訪問薬剤管理に関する報告書など送付先

製薬会社の方へ

院内での医薬情報活動について

訪問規則
  • アポイントメントなしでの院内への出入りは、原則禁止です

    病院職員(医師・薬剤師など)からの依頼によって訪問される場合を除く

  • 院内への出入りは、専用の通用口(旧外来棟)より入室許可書を取得すること

守っていただきたいこと
  • 患者さんの迷惑にならないこと
  • 職員の業務を妨げないこと
  • 個人情報の扱いについては、個人情報保護法・当院の規定などを厳守すること
  • 「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」を尊守すること
  • 社会人としてのマナーを守ること
医薬情報活動の範囲
  • 外来、病棟への立ち入りは、原則禁止です。
  • 院内では入室許可書、自社の名札がある場合は、名札を見える位置に着用し、必要用務終了後は、不必要に長時間にわたり滞在しないこと

    病院職員へ提供する情報は職種に寄らず均質であること

  • 重要な医薬品安全性情報、供給停止情報などは速やかに伝えること
    (ホームページやダイレクトメールによる情報提供のみならず必要な情報は、訪問による情報提供をおこなう)
  • 副作用情報の収集
    病院スタッフ、保険調剤薬局において積極的に行い、医療機関との連携に努める

医薬品情報提供について

  • 製造販売承認され発売後より情報提供可とします。
  • ただし薬価収載前でも当該職員から問い合わせがあった場合はその都度ご対応ください。
  • 院内にて宣伝活動する際には、医薬品毎に届出書をDI室へご提出ください。
    受領後薬剤科から担当者へご連絡いたします(販促ルール等を説明します)。
連絡先

DI室:mailto:yakuzai@kkr.hiratsuka.kanagawa.jp

採用申請の流れ

医師より採用申請があった際には薬剤科から連絡します。薬剤委員会(薬審)に向けて以下準備をお願いします。

  1. 医師による採用申請書に記入し提出
  2. 担当MRより必要書類等提出
  3. ヒアリングの実施(必要に応じて)
  4. 薬剤委員会にて審議

お問い合わせ

0463-32-1950(代表)

fax0463-37-5036

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