概要
臨床工学技士は病院内にある全ての医療機器が安全に使用され、いつも正確に動作するよう日々努めています。
臨床工学技士は17名(男性13名、女性4名)が在籍しています。(2026年4月1日現在)
医療機器管理業務・血液浄化業務・心臓カテーテル業務・人工心肺業務・内視鏡業務・外来業務等を行っています。
また、臨床工学技士養成学校の臨床実習病院となっており、実習生の指導を行っています。
業務紹介
1)臨床工学部門
(1)CE室業務
医療機器(人工呼吸器・ベッドサイドモニタ・シリンジポンプ・輸液ポンプ・血液ガス分析装置・自動体外式除細動器等)の性能が維持できるよう、また安全に使用できるよう保守・点検・修理・教育を行っています。
機器の貸出や返却などの在庫管理については医療機器の中央管理を行い、効率的で適切な運用ができるようにしています。
患者さんが在宅で医療機器を安全に使用できるよう指導・手配を行っています。
各医療機器の使用方法や運用方法に関する勉強会を、新入職員や研修医を対象に定期的に行っています。

(2)在宅機器・外来業務
医療機器相談室を立ち上げ、在宅使用機器業務では患者さんが円滑に在宅治療でき、導入期の各種指導から退院に向けた自宅への機器設置の調整、外来通院時の機器変更や処方変更対応を行っています。
睡眠時無呼吸症候群外来業務では導入時の検査結果や持続陽圧呼吸機器の取扱説明、マスク選択に必要な鼻腔通気度測定を行っています。
外来時には使用データや問題点などを説明しています。また、マスクのフィッテイングや各種相談の対応も行っています。
新しい試みとして地域の在宅スタッフへ向けた在宅医療機器研究会を立ち上げ、勉強会等を開催しています。

2)代謝部門
(1)血液浄化業務
透析センターはベッド数28床、月・水・金/火・木・土で午前・午後2クールで稼動しています。
血液浄化療法全般(オンライン血液濾過透析・血液透析・持続的血液濾過透析・血漿交換療法・血球成分除去療法、腹水濾過濃縮再静注法等)を取り扱い、透析装置関連及び特殊治療用装置の保守点検・操作を行っています。透析用水は定期的に水質調査を行い、安全に使用できていることを確認しています。また、透析開始から終了まで透析患者さんの経過を観察し安全に配慮して業務を行っています。
ブラッドアクセスの管理として超音波エコーを用いたシャント管理を行い、シャント血管拡張術(VAIVT)の介助業務に入り、医師のサポートを行っています。また、必要に応じて超音波エコーを用いたエコー下穿刺も行っています。
ICUに入院している場合や感染症が疑われるなどの患者さんに対し出張透析を行い、患者さんの臨床症状に合わせた透析治療に努めています。

3)循環器部門
(1)心臓カテーテル業務
心臓カテーテル検査及び治療時において循環動態のモニタリング及び心臓カテーテルに関するすべての検査機器、血管内の画像診断装置(IVUS等)、生命維持装置(IABP・PCPS等)の準備、操作、カテーテル類滅菌物品の術野へ物品出し、患者入退室のサポート、医師の補助業務を行っています。

(2)カテーテルアブレーション業務
アブレーション関連機器(心内電位解析装置・心臓電気刺激装置・3Dマッピングシステム・高周波発生装置・パルスフィールドアブレーションシステム 等)の準備・操作・解析・データ管理などを行っています。また、患者さん入退室のサポート、各カテーテルの準備なども行っており、医師・看護師・放射線技師と協力して安全で質の高いアブレーション治療を提供することができるよう努めています。
不整脈外来では、心房細動に対する除細動を行う際、除細動器の準備などを行っています。

(3)植え込み型心臓デバイス業務
ペースメーカ・リードレスペースメーカ・両心室ペーシング機能付きペースメーカ・植え込み型除細動器・皮下植え込み型除細動器・両心室ペーシング機能付き植え込み型除細動器・植込み型心電計などの各種デバイスにおいて、カテーテル室・手術室での植え込みの立会い、病棟や外来でのチェック、ペースメーカ外来、患者さんが手術・内視鏡・MRIを受ける際の設定変更などを、各種プログラマーを用いて行っています。
また、各種デバイス植え込み後の患者さんやご家族に対する機器の説明、日常生活における注意点の説明や、遠隔モニタリングによるデバイス管理も行っており、毎月電池残量など各パラメータや不整脈記録などを確認する事により、植え込み型心臓デバイス使用患者さんの安心・安全確保に努めています。

4)周術期部門
(1)手術室業務
医療機器(麻酔器・電気メス・自己血回収装置・患者加温装置・内視鏡装置等)の保守点検・準備・操作・管理を行っています。
2025年7月より当院では Da Vinci Xi を導入し、ロボット支援下手術を行っています。
症例により部屋のレイアウトが異なるため、臨床工学技士が手術前日から配置・使用前点検を行い Da Vinci の安全使用に努めています。Da Vinci の操作(ロールイン・ロールアウト)、術中の Da Vinci、電気メス、気腹装置などの周辺機器のトラブル対応も臨床工学技士が行っています。
(2)心臓血管外科業務
医師の指示のもと人工心肺装置・経皮的心肺補助・大動脈バルーンパンピング・機器の操作を行っています。
専門的知識を生かし心臓血管外科医、麻酔科医、看護師とともにチームの一員として患者さんに対して良質で安全な医療を提供しています。
また術後疼痛管理チームの一員として、麻酔科医・手術室看護師・薬剤師と協力し術後患者の疼痛管理業務に携わっています。
(3)内視鏡業務
内視鏡診療における準備・患者対応・医師の介助を行っています。
加えて、内視鏡システム・関連装置・洗浄装置等の点検・保守管理・トラブル対応を実施し、安全かつ円滑な運用を維持しています。
また、小腸カプセル内視鏡検査にも対応しています。
2025年度業務実績
機器管理業務件数
HOT・SAS業務件数
血液浄化業務件数
透析センター
病棟出張
VAIVT業務
心臓カテーテル業務件数
スタッフ保有資格・認定
認定医療機器管理関連臨床工学技士
呼吸療法認定士
上級CPAP療法士
CPAP療法士
透析技術認定士
腎代替療法専門指導士
認定血液浄化関連臨床工学技士
透析技能2級
Intervention Technical Expert(ITE)
不整脈治療専門臨床工学技士
植込み型心臓不整脈デバイス認定士
体外循環技術認定士
周術期管理チーム
ACLS provider
消化器内視鏡技師
臨床検査技師
医療機器情報コミュニケータMDIC