血液内科
診療方針
2018年4月より血液内科を開設させていただきました。血液疾患は全身疾患であり、その主訴・症状としては、貧血症状、発熱、リンパ節腫脹、脾腫、出血傾向、血栓症等があります。また、それらの症状のない場合でも、末梢血液検査での赤血球・白血球・血小板の質的量的異常や凝固線溶系の異常があれば血液疾患を疑います。
血液疾患では、近年、遺伝子/分子レベルでの新たな診断法が次々と開発され、治療に関しても、従来の薬物療法に加え、分子標的療法、抗体療法、分化誘導療法、造血幹細胞移植といった具合に、さまざまな選択肢が広がってきていますが、患者さんにとってどのような治療が最善であるかを考えていきます。
・薬物療法・・・主として抗がん剤を使う化学療法です。
・分子標的療法・・・腫瘍をピンポイントで攻撃する薬剤を用いた治療です。
・抗体療法・・・腫瘍細胞表面の抗体を認識する薬剤を用い選択的に腫瘍細胞を攻撃する治療です。
・分化誘導療法・・・未熟な腫瘍細胞の分化成熟を促す薬剤を用い正常に成熟させる薬剤を用いた治療です。
主な対象疾患と診療内容
白血病
悪性リンパ腫
多発性骨髄腫
骨髄増殖性腫瘍
骨髄機能不全症等の血液疾患
【専門外来】
外来での治療が可能な血液疾患、治療が終えた造血器腫瘍患者の経過観察を行っていきます。
【入院】
悪性リンパ腫、多発性骨髄腫等の寛解導入を行っています。それ以外にも再生不良性貧血や骨髄異形成症候群などの骨髄機能不全症の治療、溶血性貧血、凝固異常の治療を行います。
【外来化学療法室】
入院で寛解導入を終えた悪性リンパ腫や多発性骨髄腫の治療継続、悪性リンパ腫の維持療法、各種化学療法、抗体療法を行います。
スタッフ
医師 | 資格 | |
川井 英嗣 かわい ひでつぐ |
医長 |