column

私たちが大切にしている看護

患者・家族に関心を寄せ、寄り添い、信頼関係を築くこと。
ここでは、そんな当院の看護師が大切にしている看護について、事例を基にご紹介いたします。

 私は患者さんの思いに寄り添った看護をしたいと思い、看護師になりました。
 看護師4年目のある日、患者さんが「病院の食事ではなく、自分が好きな物を食べたい。」とおっしゃいました。私は「病院食は治療の一環なので、病院食を食べてください。」とだけお伝えし、その場をすぐに離れました。後日、その患者さんは「数年前、闘病していた家族が好きな物を食べることができなかった。だから、食べられる時に好きな物を食べたい。」という思いがあったことを他看護師から聞き、驚きました。私は患者さんの思いを聴こうともせず、看護師としての考えを一方的に押し付けていました。"看護って何だろう...""寄り添うって何だろう..."と考えさせられました。その後ある研修を受講し、患者さんの視点で考えること、患者さんのニーズを把握することの大切さを学びました。それからは患者さんの思いや発言の意図を考え、寄り添うことを意識し看護しています。
 患者さんの思いに寄り添った看護を提供できるよう、今後も日々努力していきます。

Oさん 9年目看護師

2025年08月05日

記事一覧

Top