キャリアラダーシステムを用いた能力開発
キャリアラダーシステムは、看護師個々が段階を踏んで臨床実践能力を高めていくことを目的に開発された人材育成のためのシステムであり、当院ではI〜Ⅴ段階に分けています。院内研修は、各ラダーの段階に応じたプログラムだけではなく、多様な学習ニーズに対応した研修を提供しています。個々に応じた研修が選択できることで、より高いラダーレベルを目指すための学習を継続的に行うことができます。また、所属部署の師長との面接でキャリアラダー評価を受けることで、個々の課題を明確にしながらキャリアアップしていくことができます。
キャリアラダーシステムの支援体制
個々の特性(個人の能力)を成長させる支援体制には、「教育」・「処遇」・「評価」 の3つがあります。これらにより動機づけられ、成長につながります。
「個々の特性」を成長させる各項目の内容

平塚共済病院キャリアラダー
構成要素
臨床実践能力、リーダーシップとマネジメント能力、専門性の開発能力、専門的倫理的・法的な実践能力
推進
ラダーⅤ
達人(主任·師長)
- 看護サービスの質向上を目指した変革行動がとれる
- 創造的な看護実践を指導できる
- 部署目標達成のための活動を推進できる
- 職場·病院の改革に積極的に参画できる
判断
ラダーⅣ
熟練(7年目以上)
- 看護の質向上のための探求行動がとれる
- 役割モデルとして創造的な看護実践ができる
- 部署運営にリーダーシップを発揮して参画できる
知覚自律
ラダーⅢ
中堅(4~6年目)
- 自ら倫理観を磨き、関係者と連携して看護提供ができる
- 新人、学生指導ができる
- 部署運営に主体的に参画できる
計画実践
ラダーⅡ
先輩(2~3年目)
- 経験を重ね学習することで、自立した看護を提供できる
- 自己の看護観を言語化し、実践できる
- チームの中でメンバーシップが発揮できる
経験
ラダーⅠ
新人~2年目
- 社会人、組織人としての自覚がもてる
- 専門職業人としての考えを養うことができる
- 周囲の指導を受けながら、安全、確実な看護が提供できる