心臓センター

心臓センター

心臓センターは循環器内科医師12名(循環器専門医8名)、心臓血管外科医師2名で集中治療室(HCU)6床、一般病棟39床の計45床の診察に当たっています。

 

 

心臓センター・副院長 佐藤康弘

 

 循環器科は、全身に血液を送り出す心臓とその交通網である血管(動脈および静脈)に関する疾病をあつかう専門科になります。現在、日本人の死因としては、悪性新生物(がん)に次いで心臓の病気が2位を占め、年々増加をしてきています。肝心要の心臓は、全身に血液を送り出すために、毎日約10万回の拍動をしています。その拍動を保つために、心臓の筋肉そのものを栄養する血管(冠動脈)に動脈硬化が生じ心筋への血流が低下しておこる病気が狭心症や心筋梗塞です。高齢化社会とともに、心臓の中の扉(弁)が硬くなったり閉じにくくなったりする病気(弁膜症)も起こります。また、全身の血管にも動脈硬化は生じます。大動脈に生じる病気が大動脈瘤や大動脈解離、末梢の動脈に生じるのが閉塞性動脈硬化症です。これらの疾患は動脈硬化という共通のキーワードがあり、その基盤(危険因子)として高血圧、糖尿病、脂質異常症(いわゆる高コレステロール血症)、喫煙などがあげられます。また、昨今は、静脈の病気も注目されるようになってきました。深部静脈血栓症とか肺塞栓症です。もう一つ、心臓の特徴は、自動能という働きにあります。つまり、心臓は昼も夜も一日中打ち続けられるのは心筋にはほかの細胞と異なる自分で拍動するという能力があるからです。精密に制御されていますが、脈が突然速くなったり(頻拍:頻脈性心房細動、心室頻拍など)、逆に、遅く(徐脈:洞不全症候群、房室ブロックなど)なったりすることがあります。また、ポンプとしての心臓の働きが低下して生じる心不全による入院がふえてきていることも特徴です。

 私たち心臓センタースタッフは、上記の疾患に対して、内科側からは冠動脈形成術(ステント留置術)、末梢動脈拡張術(PTA)、カテーテルアブレーション術、ペースメーカー植え込み、ICD(植え込み型除細動器)植え込み術、外科側からは冠動脈バイパス術、弁置換術・形成術、大動脈ステントグラフト治療などを行っています。とくに、常に救急隊とのホットライン電話を持ち、心筋梗塞急性期の緊急カテーテル治療に24時間365日対応しております。さらに、心臓リハビリテーションにも力を入れており、入院のみならず外来リハビリも行っています。上記に書いたように、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの危険因子を放置することは危険です。そのため、私たち循環器医も、心血管の病気のみならず、血圧、血糖、コレステロールなど生活習慣に関わる病気も含めて患者さまの病気の治療にあたっています。

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