救急センター救急センターは平塚市における当院の急性期病院としての役割である救急医療体制を担うために設立されました。従来の救急外来だけではなく緊急入院時の病床も備えております。 |
救急センター長(兼)・脳神経外科 部長 横山高玲
昨年度まで長年救急センター長としてご尽力された、循環器内科部長の小林一士先生の後任として、2023年4月1日に救急センター長を拝命いたしました、脳神経外科医の横山高玲と申します。
当院救急センターは、平塚市・中郡(大磯・二宮)の救急医療体制を支えるという、急性期病院・地域支援病院としての重要な責務を果たすために設立されました。
救急患者様の診察・処置を行う救急外来と、入院治療を行うための救急病棟で構成されており、各科専門医、研修医、専属看護師、検査技師、放射線技師、事務員などのスタッフが、24時間体制で診療に当っております。
当院では「断らない救急医療」を目指しており、幅広い疾患に対応するため、内科、外科、心臓センター、脳卒中センターの4部門の医師が、平日夜間・休日も当直し、協力して診療を行っています。
これによって、24時間365日、1次及び2次救急医療対応が可能です。
※救急医療機関には、1次(比較的軽症患者に対応)、2次(入院治療を要する重症患者に対応)、3次(重症かつ複数の診療領域に渡る重篤患者に対応)病院がありますが、当院は1次と2次を輪番で担当しています。
また、心臓センター、脳卒中センターにおいては、専用の集中治療室を擁しているので、急性心筋梗塞や重症心不全、脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)など、3次救急相当の重篤な疾患に対しても診療が可能であり、当救急センターがその受け入れ窓口となっております。
さて、2018年以降、救急外来受診者数は9,000〜12,000人/年、救急車の受け入れ台数は5,000〜7,000件台/年で推移しています。
そのため、特に2次救急の当番日は、多くの患者さんで救急センターが混雑します。
そこで、当センターでは、患者様の症状やバイタルサイン(血圧、脈拍、体温など)を基に、緊急度を判定する「トリアージシステム(緊急度判定システム:JTAS)」を採用し、命にかかわる病状の方や症状の重い方の診察を優先させていただいております。
そのため、緊急度が低いと判断された患者様には、不本意ながら、長時間お待ちいただく場合もありますが、必ず診療にあたりますので、ご理解をいただければ幸いです。
また、当院では、医師会を中心とした関連医療機関との連携を密に取っており、入院治療が必要な急性疾患を発症した患者さんは、すぐに当院へ紹介受診され、速やかに専門性の高い治療が開始されます。
一方、初期治療が終了した患者さんや、病状が落ち着いた患者さんに関しては、かかりつけの医療機関や開業医の先生に逆紹介させていただき、その後の追跡や処置・投薬をお願いしています。
このように、急病時に当センターを受診していただくことが、地域の医療資源の有効活用と円滑な救急診療に繋がりますので、何卒ご理解のほど、御協力をお願いいたします。