めざす看護

A1病棟(呼吸器内科)

肺がん・肺炎・慢性閉塞性肺疾患などの患者さんを急性期から終末期まで幅広くケアしています。

A7病棟(呼吸器内科)

A1病棟は肺がん・肺炎・慢性閉塞性肺疾患・COVID-19等、多岐にわたる呼吸器疾患患者さんが入院しています。治療の選択や療養生活の場など意思決定の場面に関わることも多く、"その人らしさ"を大切に、患者さん・ご家族に寄り添いながら多職種と連携しチーム医療を提供しています。呼吸サポートチーム・緩和ケアチーム・栄養サポートチーム・認知症・せん妄チームなどと協働しながらケアを実践し、退院支援看護師・MSWと連携しながら退院先についてもサポートをし、訪問看護師とも連携をとっています。
在宅酸素療法や化学療法を導入される患者さんも多く、退院後も安心して自宅療養ができるように指導を行っています。呼吸器外来や化学療法室とも連携をし、初回外来や治療開始時には病棟看護師が訪問する取り組みも開始しました。急性期から終末期まで幅広い病期を対象にケアを提供しています。

A1病棟では、急性期から終末期まで多岐にわたり、幅広い知識や実践力が必要となります。高齢者や認知症の患者さんも多く、時に悩み、迷うこともありますが、医師・看護師・多職種スタッフのそれぞれの経験を活かし、支えあいながら今できる精一杯の看護を行うことのできる職場です。

A2病棟(心臓センター)

循環器疾患を専門的に受け入れる病棟です。

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A棟2階病棟は、ICUに併設した一般病棟です。循環器疾患を専門的に受け入れる病棟で、24時間緊急入院やICUからの転棟を受け入れています。循環器内科では年間1300件を超えるカテーテル検査、300件を超える冠動脈インターベーション、300件を超えるカテーテルアブレーション(不整脈治療)を行っています。また、心臓血管外科では年間80-100件程度の手術を行っており、内科外科が連携し患者の治療にあたっています。近年増加している心不全患者も多く、周手術期看護から、急性期、在宅加療に向けた回復期や慢性期、時に終末期の患者も入院するため、多岐にわたる循環器疾患患者の看護を専門的に行っています。病棟には専任の薬剤師、理学療法士がおり、医師、看護師を含めチームで患者のケアに当たっています。

循環器疾患の多くは慢性化し、疾患と長く向き合わなければならない患者さんも多くいます。そのため、A棟2階の看護師は、患者さんの疾患理解を含め心理社会的なアセスメントも重要で、全人的に患者を捉え看護実践をする必要があります。平均在院日数が短縮する近年に、継続看護を行う機会を設け、自律した看護師の育成に努めています。忙しい病棟ですが、活気にあふれた病棟です。

A4病棟(外科・泌尿器科)

手術や緩和医療を受ける患者さんなど、様々な患者さんのケアを行っています。

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主に消化器・乳房・肺・甲状腺、泌尿器の手術を目的とした患者さんが入院されています。24時間、緊急手術を受け入れる体制を持ち、安全で安心して手術を受けていただけるよう、術前の看護を提供しています。また、術前から多職種と協働し、チームで術後の回復過程を支援するケアを実践しています。手術前後の患者さんやそのご家族に対し、医師とも定期的なカンファレンスの機会を持つことで、不安の軽減や手術後の疼痛緩和、および合併症予防に対する看護を行っています。病棟看護師がストーマ外来を担当することにより、継続看護の充実を図っていることは当部署の特徴です。また、周手術期のみならず、化学療法・放射線療法を受ける患者さんのケア、終末期の緩和ケアなども丁寧に行っていることは、当部署の独自の魅力といえます。

手術件数も多忙な病棟ですが、スタッフはみんな明るく、お互い声を掛け合い、目の前の患者さんに向き合っています。患者さんやご家族のニーズに寄り添えるように、多職種と活発な意見交換を行っていることは外科病棟の強みだと言えます。様々なライフスタイルに合わせて、新人からベテラン看護師まで安心して働きやすい職場となるよう、スタッフ全員で協力して取り組んでいます。


A5病棟(整形外科・耳鼻咽喉科・形成外科)

整形外科、耳鼻咽喉科・形成外科の手術、治療を受ける患者さんのケアをおこなっています。

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A5病棟では整形外科・耳鼻咽喉科・形成外科の周手術期看護を主にケアを提供しています。年間1000件の手術や手術以外にも点滴治療のための入院患者さんを受け入れています。平均在院日数は10日と入退院が多い部署ではありますが、チームナーシングを基にリーダーを中心にチームで活動し、患者さんの安全・安心な日常生活が送れるように介入させていただいています。
急性期病院として入院の3割は緊急入院で、高齢化が進み転倒による骨折で入院される患者さんも多く、入院前に比べADLが低下するため、早期からリハビリや退院調整をしながら治療を実施しています。医師・看護師・薬剤師・リハビリ・ソーシャルワーカーなど多職種間で円滑にコミュニケーションを図りながら、最善の医療が提供できるように回復への支援を行っています。

自部署は仕事と育児を両立しているスタッフが多く、業務時間内でケアを実施できるようにスタッフ間でコミュニケーションを図り、協力しながらチームで活動できる、何でも話しやすい職場風土となっています。

A6病棟(血液内科・整形外科・眼科)

患者さん一人ひとりに寄り添った温かい看護を大切にしています。

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A6病棟は血液内科、整形外科、眼科などの混合病棟です。血液内科は悪性腫瘍や難病など入通院を繰り返しながら長期的な治療を行っています。主に化学療法や輸血治療も行っており、患者さんの病状によってクリーンルームを使用して治療しています。化学療法を受ける患者さんは退院後、外来でも化学療法を続けることが多く、外来化学療法室では、当病棟スタッフが対応しているため、退院後の患者さんの状況が把握できます。整形外科は筋・骨・神経系の疾患
の急性期から回復期、慢性期とすべての病期の患者さんが入院しています。眼科は1泊2日の白内障手術の患者さんが入院しています。このように多岐にわたって幅広い病期の患者さんの看護を提供しています。そのため、どんな病期の患者さんでも安全で安心した療養環境で入院生活が送れるよう、その患者さんに寄り添った看護を提供しようと努めています。そして、医師やMSWなど多職種と連携しチーム全体で情報共有を行い「その人らしさ」を大切にした看護をしています。

患者さん一人ひとりに寄り添った温かい看護ができるようスタッフそれぞれが協力してお互いを気遣い、支えあえる素敵な職場です。

A7病棟(調整中)

2025年度 緩和ケア病棟開設に向けて準備中です

A8病棟(腎臓内科・内分泌代謝科・血液内科 )

多職種や地域との連携を行い、患者さんがその人らしい療養生活を送れるように支援しています。

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A8病棟は腎臓内科、糖尿病内分泌代謝内科、呼吸器内科、皮膚科の4科を担当する混合病棟です。腎臓内科と糖尿病内分泌代謝内科は透析や糖尿病など慢性疾患を抱えながら生活される方が多く入院されているため、自宅で安心して過ごせるための患者指導を中心に関わっています。また、透析室や看護相談外来と連携しながら患者ケアの充実に努めています。呼吸器内科は肺炎・肺がんなど急性期から終末期までの幅広い患者さんを対象にケアを行っています。緩和ケアにも力を入れ、多職種で連携をとり、退院時同行訪問を行うなど看護の専門性を発揮しています。皮膚科は帯状疱疹・蜂窩織炎等の疾患をはじめ、重度の褥瘡がある患者さんも受け入れています。患者さんの意思決定支援に関わり、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう地域と連携した看護を大切にしています。

病棟は高層階にあり、晴れの日に窓から眺める富士山は絶景です。
スタッフは優しく、前向きで、いつも一生懸命に患者さんと関わっています。
患者さんやご家族に寄り添い、温かい看護が提供できる病棟を目指しています。

A9病棟(消化器内科・膠原病科)

内科系疾患の急性期から慢性期、終末期の患者さんへ入院から退院、外来に向けて継続した看護を提供しています。

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A9病棟は消化器内科・膠原病科の混合病棟です。消化器科では消化管疾患・肝臓・膵臓・胆嚢などの疾患の患者さんが入院しており、急性期では、消化管出血に対する止血術や消化器系癌の患者に対して早期内視鏡的治療・化学療法、消化管狭窄に対してステント留置術、総胆管結石には内視鏡摘出術を行うなど病期に応じた検査・処置を行っています。そのため、治療を安全に受け、安心して入院生活が送れるようケアしております。内視鏡室では当病棟のスタッフが検査介助を行っているため、検査中の患者の状況が把握でき、検査前後のケアに役立てています。慢性期においては、入退院支援看護師やMSWとカンファレンスをもち、退院後の生活指導などを行っています。また、終末期には患者さん・ご家族に寄り添った緩和ケアを行っています。膠原病科では、自己免疫疾患の患者さんが多く、ステロイド療法を行っております。それぞれ疾患や病期の異なる患者さんがおりますが、患者さん一人ひとりの思いを受け止め、その人らしさを大切にした看護を実践しています。

入院病棟の最上階にあり病室からの富士山が絶景です。入院されている患者さんも私たちスタッフもその絶景に癒されております。医師やコメディカルとのカンファレンスを日々行いながら、常に「患者さんにとってどうなのか」を考え、私たちのできる精一杯の看護を提供しようとスタッフ同士が協力し合っている素敵な職場です。

B1病棟(救急センター HCU)

救急車は年間7000台以上。地域支援病院として24時間体制で365日救急患者さんを受け入れています。。

救急センター HCU

救急センターには救急外来(ER)と12床のハイケアユニット(HCU)があります。
西湘地区(平塚・大磯・二宮)の2次救急医療を担い、24時間365日急性期の患者さんを受け入れています。看護師による迅速なトリアージにより緊急度を判定し、安全な医療の提供を実践しています。脳卒中ホットライン、循環器ホットラインを専門医が対応し、緊急放射線検査に対応できる体制が整っています

HCUでは様々な診療科で重症度の高い患者さんを41の看護体制で受け入れています。主に脳卒中や急性期患者さんへの看護を中心に緊急入院で不安を抱えるご家族の支援に努めています。一般病棟へ継続看護の充実に向け、退院支援を意識した入院時からの情報収集や、ER、放射線検査部門業務など幅広く活躍しています。

地域を支える急性期病院として、患者さんやご家族に寄り添える看護を目指しています。ER・HCUが連携し、ベテランスタッフでチーム一丸となって頑張っている部署です。

脳卒中センター

脳卒中患者さんを24時間体制で受け入れ、多職種で連携し早期回復を支援しています。

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当院の脳卒中センターはHCUと協力し24時間体制で脳卒中の患者の受け入れをしています。患者さんは脳卒中の急性期やリハビリ期、神経難病を抱えた患者さんなどが入院しています。脳の疾患は突然の発症での生命の危機や後遺症など患者さんとご家族の不安は計り知れないものがあります。このような患者さんやご家族に対して医師やリハビリテーションスタッフ、メディカルソーシャルワーカー、薬剤師、栄養士、退院支援看護師など多職種で協力し日々患者さんの看護を行っています。急性期から回復期と専門性が高い病棟ではありますが、継続看護として外来担当も担い、入院から退院した後まで患者さんを支援できることがこの病棟の強みでもあります。そのため忙しさや大変なこともありますが、看護師のやりがいに繋がっています。

患者さんと関わることが好きなスタッフが多く、スタッフ間でコミュニケーションもとれ、笑顔があふれる素敵な病棟です。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師を中心に専門性を活かして集団リハビリを行うなどし、患者の回復を手助けしています。

手術室

患者さんにも、働く人にも安全で安心な手術室環境を目指しています。

手術室

手術室は10階手術室7室、外来手術室1室あり、月曜日から金曜日の定時手術に加えて、24時間緊急手術に対応するために待機体制をとっています。年間3000件以上の手術、350件以上の全身麻酔での緊急手術を対応しています。外科・整形・脳神経外科・心臓血管外科など、12診療科の手術を受け入れています。周術期患者さんの術前~術後まで不安や術後疼痛などの苦痛が緩和できるよう、術前訪問、術後訪問を実施し、患者さんのケアがつながることを意識しながら病棟看護師と連携をとっています。また、術後疼痛チーム活動など、専門的な知識はもちろん、看護の質を高めるよう自己研鑽をしています。また、安全に医療を提供するために、多職種連携を強化し、医療チームで周術期の患者ケアを実施しています。

安全な手術環境となるよう、医師、看護師はもちろん、手術室看護補助者・薬剤師・臨床工学技士・放射線技師等がコミュニケーションをしっかりとり、チームとして協働しながら働いています。手術件数は年々増加し、高度な技術も増えていますが、新しい事にも意欲的に取り組み、手術室看護技術を高めています。

外来

安心できる外来

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当院の外来は1日平均1000人の患者さんが来院されます。全国的に入院日数が短くなり、自宅で療養を継続される方やリハビリが必要な方なども多く外来通院をされています。
患者さんを支援する外来看護師は経験豊富なスタッフ、非常勤の子育て世代のスタッフが多く所属しています。スタッフは元気いっぱいで明るく、患者さんが安心して外来を受診できるように努めています。
また、看護の専門性を発揮し、専門看護師、認定看護師による看護専門外来をはじめ、ストマ外来、心不全で退院された方や在宅酸素療法を導入された方のフォローアップも病棟とともに協働しています。
外来は病院の顔とも言われていますが、その名に恥じぬよう自己研鑽をし、日々進歩する医療を提供できるように努力しています。

看護師の働き方も年々変化しています。子育て中でパートタイムで働く方、介護をしながら働く方、定年後で継続して働く方など様々です。当然、突然のお休みや勤務変更などもありますが、お互いにコミュニケーションをとり、支え合いながらナースたちも安心して働けるような職場づくりをしています。

透析センター

療養生活について患者さんとともに考えながら信頼関係を構築し、長期的な支援を行っています、

透析センター

透析センターは地域の透析導入基幹病院として、慢性腎臓病患者さんの血液透析や腹膜透析の導入期から維維持期まで幅広く対応しています。血液透析のベッドは28床あり、午前・午後の2枠で約70名の治療を行っています。また、血液透析や腹膜透析以外にも血漿交換・吸着療法など、特殊血液浄化療法も行っています。他施設からの透析患者さんも受け入れ、地域連携にも貢献しています。透析は長期的・継続的な治療であるため、病気と共に生活する患者さんの「持っている力」を引き出し、自己管理ができるための患者指導に繋げています。さらに、病棟や看護相談外来との連携を取り、切れ目のない看護を提供できるよう心がけています。また、足の観察を毎月実施し、合併症の早期発見・早期治療に努めています。透析看護認定看護師2名が在籍しており、医師・看護師・臨床工学技士など多職種で連携し、安全で確実な透析治療のため日々専門的知識と技術の向上に努めています。

医師・看護師・臨床工学技士・看護補助者・クラークがそれぞれの専門性を発揮して、毎日楽しく働いています。患者さんやご家族との関りも多く、日常生活に寄り添った看護をスタッフみんなで考えられるチームを目指しています。

訪問看護ステーションさくら

病院併設型ステーションである強みを活かし院内と連携で急性期から在宅看護まで、
地域の皆様が安心し在宅療養を継続できるためのケアを提供しています。

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平塚市、大磯町で、約110名の利用者がいます。「さくら」の特徴は、平塚共済病院に併設しているため「医療依存度の高い方を引き受けることができる」「入院から在宅、在宅から入院という移行がスムーズ」という大きな利点を持っています。利用者の入院時には、在宅での生活やご家族の様子など、直接病棟スタッフと情報共有することでニーズに合った看護を継続することができます。さらに、その利点を最大限に活かし地域の専門職種と協働し合いながら、利用者とその家族の在宅療養をサポートしています。終末期にある患者さんの在宅緩和ケア・看取りのケアでは、本人とご家族の生活の質が守られるよう、意思を尊重し暖かい看護の提供を行います。訪問看護は、ご自宅での在宅療養を支える訪問看護ならではの醍醐味があります。

当院は、一般急性期病院でありながら訪問看護ステーションを併設しています。そのため、「病棟看護から在宅看護へ」、そして、「在宅看護から病棟看護へ」を行き来し、その方の人生(療養生活)を支える看護を提供します。新職員の皆様と、「生活者として対象を捉え広い視野を持った看護」を共に学ぶことができるとうれしいです。

入退院支援室

多職種、地域との連携を密に行い、患者さんが自分らしく療養生活を送れるように意思決定を支援しています。

入退院支援室は入院支援部門、退院支援部門、がん相談に分かれ、面談を通して患者さんの身体的・精神的・社会的な問題を把握し、病棟看護師、コメディカルと連携をとり、入院前退院後まで安心して生活を送ることが出来るような支援を目指しています。
疾病により自宅等の住み慣れた生活の場で療養し、自分らしい生活を続けられるためには、地域における医療・介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療・介護の提供を行うことが必要です。"その人らしさ"を大切に患者さん・ご家族が何を望まれているか、医療的な視点も踏まえ適切な情報提供をし意思決定ができるように支援していきます。主治医・病棟看護師をはじめ医療スタッフ、また地域の医療・福祉関係者の方々とともに患者さん・ご家族を支援していきます。

入退院支援室は"つないだ手を離しません"をキャッチコピーに患者さんとご家族が安心して自分らしく過ごすことができるよう病院と地域をつなぐ役割を担っています。ひとつひとつの事例と向き合い、専門性を発揮して頑張っています。子育て中のスタッフが多く、お互いに声をかけ合い、協力し合い、やりがいをもって笑顔で取り組んでいます。