緩和ケアチームのご紹介
「緩和ケア」という言葉を聞いて、「治療を終えてから受けるもの」と思われている方もいるかもしれません。今は国の指針のおかげで「がんと診断された時から緩和ケア」という言葉が浸透し始めています。「あなたはがんです」と言われた時から始まる、不安や心配事に早期に対応することが必要とされています。また、がんが進行した段階で発見され、すでに生活に支障を来す症状を体験している方も多くいます。体のつらさや心のつらさに対応しながら、がんの治療を提供することが当たり前となっています。
当院では、多職種で構成された緩和ケアチームが、病棟の看護師や主治医と連携して、患者さんのつらさを緩和したり、家族の苦悩に寄り添ったりするケアを提供しています。
具体的な対象患者さんは以下です
1.がんによる痛みの症状緩和が必要な方
2.痛み意外な身体的な症状が辛い方
3.精神的な不安が強く、今後の治療や入院生活、自宅での生活が心配な方
4.病状進行に伴い、不眠や意識の混乱で入院生活に支障を来している方
入院時に、病棟看護師より「生活のしやすさに関する質問表」という、今の状態をお尋ねする簡単な質問用紙をお配りしています。そちらに遠慮なく、ご自分の心と体の状態やお困りごとを記載してください。病棟看護師と情報を共有させていただき、必要時は緩和ケアチーム担当看護師がベッドサイドへ伺いお話を聞かせていただくことがあります。
質問表の有無にかかわらず、緩和ケアチームと相談をしてみたいという方がおりましたら、主治医・病棟スタッフ・外来スタッフへお声がけください。